この肌で生きていく
筑後の温泉療養施設のお風呂で、私は度々泣いていた。
部位によっては、とうてい人の肌とは思えない程の、
みにくい変化を遂げた私の肌。
こんな肌はイヤだ、気持ち悪い、大嫌い!
いつになったら汁が止るの?
どうしてこんなことに!?ホントに元に戻れるの?
それこそ子供みたいに、ワーワー泣いていた。
中島みゆきさんの「時代」を泣きながら歌いもした。
(こういうことは、なかなか自宅ではできない)
とにかく、自分の肌がキライでたまらなかった。
でも、、、
あるときフッと真逆の想いが浮かんできた。
考えてみたら、私の肌は、よく耐えてくれている。
ステロイド剤という強烈なホルモン剤を、
生後8ヶ月から27歳までという、
とんでもない長期間使ってきたにもかかわらず、
私の肌&身体は破綻することなく、もがき苦しみながらも、
持ちこたえてる。
えぐるように掻きむしり、血を出し、膿を出し、汁を出し、
それでも、いつも治ろう!治ろう!と頑張ってくれてるのだ。
その事に思い当たってからは、
何て言うか、、、ちょっと照れくさいんだけど・・・
自分の肌が愛おしくなって、
キツイ薬を、長いこと塗ってしまってゴメンね、
そして、あきらめずに治ろうとしてくれてありがとう、みたいな、
そんな優しい気持ちが芽生えてきたのだ。
それからは、お風呂で流す涙の意味も違ってきた。
もう自分の肌を嫌って、ワーワー泣くことはなく、
今度は、病的な肌をさすりながら、
「今までごめんね、今も、こんなに頑張ってくれて、ありがと!」
と、懺悔と感謝の、穏やかな涙に変わったのだ。
ちょうどその頃から、汁の量が減り始め、
座位も少し楽になってきた。
きっと、たまたまの偶然だったのだろうけどね。
ステロイド剤は、2週間以上の連続使用は避けるべき薬だ。
それを私は、な・な・なんと27年も塗り続けた上に、
途中の1年間は別の病気で内服までしているのだ。
それが後々までどのような悪影響を与えるのかを、
きちんと検証した医者は、おそらくいないだろう。
だから、医者だって、本当のところは分っちゃいない。
「ステロイド剤の使用を止めて20年も経つことだし、
もう身体には残ってませんよ。」と医者は言うけど、
それだって、この身体を調べたワケじゃないから、
信憑性は薄い。
ひとつはっきりしていることは、
私は、この身体で生きていかなきゃいけないってこと。
これからもまだまだ波乱続きかもしれないけど、
肌と心がしっかりタッグを組んで、
ひとつひとつ乗り越えていけたらなぁ~って思う今日このごろだ。
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コメント
ああ、もうほんとその通りですね……
あれだけ痛めつけられても、治ろう治ろうとする健気さ!
わたし自身がそれを一緒にがんばらなくてどうする!
またちょっと内股がよろしくない状態なのですが、大量発汗できる今のうちにしゃかりきに動かなくては(*´∀`)
投稿: かっこ | 2012年8月29日 (水) 13時21分
かっこさんへ
こんにちは~(^^)/
暑い時期の内股は憂鬱ですよね。
(寒くても憂鬱ですが・・・)
私は足首がなかなか手強いです。
暑い夏もあとわずか、何とか乗り切りましょう!
投稿: 怜草 | 2012年8月30日 (木) 15時43分