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天気の良い日は膿みやすい

「せっかくの晴れた日に、大好きなゴルフに行けない!

必ず虫垂炎(盲腸)の急患がはいる!なぜだ!?」

そんな疑問に出会ってしまったある外科医が、

気象観測を始めたのだそうです。

もう20年近く前のことですが・・・。

すると、天気と虫垂炎の面白い関係が見えてきたそうです。

 

また、これは私の身近で起こったことなのですが、

手作り犬ごはんの講座を受けてくれたことがきっかけで、

親しくお付き合いさせて頂くようになった大型犬のYちゃん。

そのYちゃんが、子宮蓄膿症を発症し、

即手術となってしまったのです。

みるみる具合が悪くなり、お腹を開けてみれば、

子宮の一部が破けているほどの重症だったとか。

幸い、Yちゃんは命の危機を乗り越え、

まずまず順調に回復に向かっています。

本当に良かったです。

思えば、Yちゃんの具合が悪くなった日も、

その前の日も、その前々日も、爽やかな晴天でした。

 

子宮蓄膿症も、虫垂炎と同じ化膿性の病気です。

天気が良いと膿みやすい、、、

う~ん、これはどういうことなんだろう???

今日はそういうお話しです。

長くなるし、ちょっとややこしいので、

興味のない人はスルーして下さいね。

   

  

冒頭の外科医は、福田稔先生と言います。

当時、新潟県北部の病院にお勤めでした。

その辺の土地の風物詩だそうだそうですが、

秋から冬にかけて「だし」と呼ばれる大風が吹くのだそうです。

その「だし」がおさまると、

実にすがすがしい晴れの日がやってくるのだそうです。

すると、先生のゴルフ好きの虫が騒ぎ始め、

いそいそと準備に取りかかるのだとか。

ところがです、必ずと言っていいほど、

虫垂炎の急患が入り、病院から呼び出しがかかるのだとか。

はじめは、単なる偶然かと思っていたそうですが、

その後も、「だし」がおさまって、晴天になると、

判で押したように、虫垂炎の患者が来ることが続き、

「これは、虫垂炎がわざと晴天を選んでるとしか思えない!」ってことで、気象観測を始めたのだそうです。

 

ここで、虫垂炎の程度について書いておこうと思います。

軽症、中程度、重症の3つに分類できるそうです。  

・軽症は、虫垂がほんの少し赤くなって腫れている

 手術はせず、約1週間の内服薬治療で治まることが多い  

 

・中程度は、虫垂全体がまっ赤に腫れ上がり、

 膿がにじみ出ることもある。

 時に手術が必要。  

 

・重症は、虫垂は腐り、黒く変色してもろくなり、

 破れやすくなっている。

 破れれば腹膜炎になり、命取りになることもある。

 手術は一刻を争う。

 

いやはや、できることならかかりたくないですね。

 

福田先生が、気圧と患者さんの症状の程度を照らし合わせてみたところ、次のようなことが分ったそうです。

 

軽症の虫垂炎を発症した時の平均気圧は、1010.5hPa

中程度の         〃         、1013hPa

重症の          〃          、1019hPa

 

気圧が高くなるほど、重症度が高くなります。

さらに、最も重症の、

虫垂の壁の一部が破れる穿孔性の虫垂炎の時は1023hPaという高い数値だったそうです。

さらに、本格的な気圧計を使って観測を続けたところ、

4~9月までは気圧が低く、

10~3月までは気圧が高い季節であることが分ったのだそうです。

4~9月に発症したケースは、

軽症、もしくは中程度であることが多く、

10~3月のそれは、重症のケースが多く、

特に重症の穿孔性の83%が、

こちらのシーズンに発症していることも分ったのだそうです。

 

 

では、なぜ、高気圧で虫垂炎が増えるのか。。。

それは「気圧によって、白血球も増えたり減ったりするから」だとか。

白血球と一口に言いますが、本当は、

顆粒球、リンパ球などの種類があります。

それらの比率はおおよそ決まっていますが、

気圧によって変動するのです。

高気圧(晴れ)では、顆粒球が多く、リンパ球が少ない。

低気圧(雨や台風)では、顆粒球が少なく、リンパ球が多い。

 

顆粒球ってなんぞや!?ですよね。

顆粒球は、血中にあって、身体を病原菌から守る働きをします。

ですが、増えすぎると、逆に粘膜を傷つけ、炎症を起こします。

顆粒球は、大型の細菌や真菌を食い殺して処理をする役目を担っていますが、顆粒球の寿命は2~3日と短く、死ぬ間際に、活性酸素という毒を周囲にまき散らします。

この活性酸素こそが、虫垂炎を悪化させる元凶なのです。

 

つまり、晴れた日に虫垂炎が悪化するのは、

気圧が高くなると、顆粒球が増え、

大量の活性酸素が虫垂の粘膜を破壊するから・・・

なのだそうです。

 

前述のYちゃん、

最初の症状は嘔吐と「元気がない」で、オーナーさんは、

胃腸の病気だと思っていたそうです。

夏の疲れが出たのかなぁ、、、ぐらいな感じで、

様子を見ていたのだそうです。

ところが、夜中にみるみる容体が悪くなって、

ふと見ると、外陰部から黄緑の膿が出ていて、

緊急受診したそうです。

 

人も、犬や猫も、めちゃくちゃいい天気の日に、

急にどこかが痛くなってきたら、

(動物の場合は、様子がおかしくなったら)、

身体のどこかで化膿性の炎症が進行しているのかもしれません。

この事、頭の隅っこにでも留めておいてもらえたら幸いです。

※「難病を治す驚異の刺絡療法」福田稔著より

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