それぞれの闘い
私が今いるアトピー温泉治療施設には 二十代から六十代までの男女約20人ほどが 宿泊療養している。
今からステロイドを止める人、何年も前に止めたけど なかなかスッキリ治らない人、私のように ずっと好調だったけど また突然悪化してしまった人…病状は様々だ。
人によって最も辛い部位も違えば どんなふうに辛いのかも全然違う。アトピーは まさに十人十色の症状の出方をする病だ。
ただ ここにいる人達に共通して言えることは 夜 眠れないこと。痒くて 痛くて 滲出液が不快で 眠れないのだ。
ある人は「夜中 ずっと ベッドに座って 丸くなって 歯を食いしばって 痛みをこらえてる」と。またある人は「決まった時間になると 猛烈に痒い蕁麻疹が全身に出る。夜が怖い」と。
私も 夜中 二度ほど汗だくで目覚め 身体中 ひとしきり掻き 血や滲出液を拭いて 着替えて…と けっこう忙しい。
自宅療養中は なんで私がこんなめに?と 自分だけが辛いと感じていた。けれど ここに来てからは違う、お隣りさんも お向かいさんも 下の階の人達もみんな それぞれの踏ん張ってるのだ。
みんなの辛抱と努力が報われる日がちゃんと用意されていますように…。
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コメント
私も淀キリ入院時に同じことを思ったよ。
辛いのは私だけじゃない、周りに勇気づけられたな。
3月だったから春休み入院の高校生が2人いてね。
アトピー悪化で大学受験もできなかった・・と。
体が辛いうえに、この子たちの精神的苦痛は
半端じゃないなとおばちゃんは思ったのでした。
まぁ私もまだ20代だったけど(笑)
夜の苦痛は皮膚科医にもなかなか伝わらないよね。
「毎晩一緒に過ごしてアトピーの大変さがやっとわかった」
と、淀キリの看護士さんにも言われたよ。
わかってもらえるだけで私たちは救われるよね。
投稿: mayu | 2011年5月19日 (木) 10時26分
辛い時は”その時”しか見れませんよね。
でも、振り返ると少しづつでも前に
進んでいる事もあります。
未来はその積み重ねな気がします。
(書きながら自分にも言い聞かせてます)
投稿: めぐ | 2011年5月19日 (木) 10時46分
めぐさんへ
いつもめぐさんのコメントに勇気づけられてます。ありがとうございます。
今日 ふと気づけは 首をガードするために巻いていたハンカチが「なくても大丈夫か…」という状態に。まだまだ一進一退だけど とりあえず嬉しい変化発見。
投稿: 怜草 | 2011年5月19日 (木) 15時42分
mayuさんへ
世の中の人達の認識って 「アトピーって そんなにも しんどくなる病気だっけ?」って感じだよね。
投稿: 怜草 | 2011年5月19日 (木) 15時47分