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30年来の夢

あれは小学4年生頃だったと思う。

来る日も来る日も野山を駆けずり回って遊んでいた私と友達数人は、ある農家の農具庫の脇で子犬を見つけた。

真っ白で、フワフワで、コロコロ。

真っ黒な瞳がジーーーッと私達を見つめ、鼻をヒクヒクさせてすり寄ってきた。

今思えば生後3ヶ月ぐらいだったろうか。

  

友達と、誰が飼うのかについて話し合いをしなければならなかった。

すでに犬がいる、親が犬嫌い、妹が小児喘息、など、状況は厳しかった。

うちは理髪店をしていて、「犬を飼うと、犬嫌いのお客さんが来てくれなくなる。」という理由で、ずーーーっと犬を飼えずにいた。

でも、実は父も母も犬は大好きであることを知っていた私は、こんな可愛い子犬を目の前にしたら、許可してくれるのではないか・・・と考えたのだ。

でも、甘かった。

その子を胸に抱いて、大泣きしながら「全部私が世話をするから、一生のお願いだから・・・」と訴える私に、父は「ダメなものはダメなんや!」と厳しく言った。

私もつい感情が高ぶって、父や母を非難するひどい言葉をぶつけたように記憶している。

いつまでも聞き分けのない事を言っている私の頬に、初めて父の手が飛んできた。

そして、泣きながらその子を元の場所に返しに行ったのだ。

  

それからは友達と給食のパンを持って学校帰りにその子に会いに行った。

数日間は会えたけど、その後は行方知れずになってしまった。

あの時、「大人になったら犬と暮らそう!」そう決めたのだった。

  

父にひっぱたかれた後、しばらくは両親と口をきかなかった。

ご飯も食べず、ストライキ状態。

あんなはかなげで可愛い子犬を、元の場所に返してこい!だなんて、私の両親は鬼か悪魔かと、腹が立って仕方がなかった。

でも、いつしか、「きっとあの時、両親も心が痛かったに違いない」と思うようになった。

なぜなら、両親は本当に犬が好きだから。。。

と言うのは、その事があってから10数年後に両親は紀州犬を迎え入れた。

すでに私は実家を出ていたので、写真でしか見ていないが、図らずも私があの時拾ってきた子犬とそっくりの真っ白でコロコロの子犬。

ケンと名付けられたその犬は、両親の愛情をたっぷり受けて、11年間幸せに暮らしたのだ。

これほど犬に愛情を注げる人達なら、私が子犬を拾って来たあの時、どうしても飼えないよほどの理由があったのだろう・・・と私は考えるようになった。

親の立場で考えると、小学生(私)と保育園(妹)の子供がいて、自宅兼店舗を新築して数年という状況だ。一人でも多くのお得意様を確保すべき時に犬を飼うことは、犬嫌いのお客様を逃すことになり得策ではないし、経済的にも精神的にも犬の面倒を見るまでの余裕がなかった・・・ということになるのかな。

 

去年のお盆に帰省した際、母に「私が昔、真っ白の子犬を拾ってきた時のこと、覚えてる?」と尋ねてみた。

そしたら「覚えてるよー、悪いことしたなーと思ってるんよ。けどな、あの時はお父ちゃんもお母ちゃんも生活に必死やったからなぁ。」と。

やっぱりそうだったのか。

   

そんなこんなで、今、茶々と暮らせる幸せをかみしめている私なのでした。

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Photo コラ!茶々。

せっかくちょっといい話をしたのに、シャキッとせぃ!

だってお母しゃん、やっぱり話、長いんだもん。。。疲れちゃった。

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少女時代」カテゴリの記事

コメント

子供の時って、
やたらと犬や猫を見つけてしまうんですね~o(^-^)o
そして、大半の親は『元の場所に戻して来い!うちでは飼えない!』って
お決まりのセリフ…実家に雑種のコロと言う、うす茶色の長毛の犬がいました!公園で妹が拾って来たものの、一度は却下されたのですが、妹が逃げ無い様に、木にヒモで繋いできたと言う話を父にしたら、慌てて
『野良犬にかみ殺されたり、棒で叩くヤツがいるかも知れない!連れて帰って来い!』と今度は逆の事を言い出し(笑)
コロはめでたく、
我が家の犬として、13年生きました。('-^*)/
昔は仕方なかったのかも知れないけど、今の大人には自分ちで飼えないなら、
せめて、子供と一緒に里親を探す努力をして欲しいと思いますo(^-^)o
でも、見つからなかった場合は自分ちで飼う覚悟はいりますけどね~(Θ_Θ)

投稿: 3匹のペキママ | 2007年11月27日 (火) 18時30分

ワタシが小学6年生の夏に初めてワンコが家族の一員になりました
近くの公園で拾ってきた雑種犬「ロッキー」
ワタシが「犬飼って!」って言い続けて何年たってたんだろう?
父も犬が大好きだったのにどうして我慢してたんだろう?
めりはりさんのご両親と同じ思いをしてたのかもしれない・・って、やっと今気付きました

今、家の前にワンコがフリーでいたら「即、飼い!」です(^^)
でも最近はなかなかそんな出会いがありません

投稿: ぐりママ | 2007年11月27日 (火) 20時19分

<3匹のペキママさんへ>

お父様、優しいですね(^^)

迷い犬を保護した時のために、あらかじめ把握しておくべき事柄ってありますよね。
里親探しを手伝ってくれる団体とか、伊地知的に預かってくれるシェルターとか。
それを知っていれば、いざ保護したときにちゃっちゃと動けるもんね。

<ぐりママさんへ>

子供の頃に犬と暮らすのと、大人になって自分がメインで世話をする状況下で犬と暮らすのとではやっぱり違うものですかね。
子供の頃に犬と暮らしたかったな~と、今でもしみじみ思います。

最近、道ばたで見かけるのは子猫ばかりで、子犬にはなかなか出会えませんね。まぁ、その方が良いのですが、、、。

投稿: めりはり | 2007年11月28日 (水) 20時25分

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