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茨木のり子さんの詩 3

笑う能力

  

「先生 お元気ですか
我が家の姉もそろそろ色づいてまいりました」
他家の姉が色づいたところで知ったことか
手紙を受けとった教授は
柿の書き間違いと気づくまで何秒くらいかかったか

「次の会にはぜひお越し下さい
枯れ木も山の賑わいですから」
おっとっと それは老人の謙遜語で
若者が年上のひとを誘う言葉ではない

着飾った夫人たちの集うレストランの一角
ウェーターがうやうやしくデザートの説明
「洋梨のババロワでございます」
「なに 洋梨のババア?」

若い娘がだるそうに喋っていた
あたしねぇ ポエムをひとつ作って
彼に贈ったの 虫っていう題
「あたし 蚤(のみ)かダニになりたいの 
そうすれば二十四時間あなたにくっついていられる」
はちゃめちゃな幅の広さよ ポエムとは

言葉の脱臼 骨折 捻挫のさま
いとおかしくて
深夜 ひとり声をたてて笑えば
われながら鬼気迫るものあり
ひやりともするのだが そんな時
もう一人の私が耳もとで囁く
「よろしい
お前にはまだ笑う能力が残っている
乏しい能力のひとつとして
いまわのきわまで保つように」
はィ 出来ますれば

山笑う
という日本語もいい
春の微笑を通りすぎ
山よ 新緑どもよして
大いに笑え!

気がつけば いつのまにか
我が膝までが笑うようになっていた

※「倚りかからず」 茨木のり子 筑摩書房より 

***************************************

私の膝は、全力疾走でもしない限りまだ笑わないけど(笑)、茨木のり子さんと同じく、笑う能力は三途の川を渡ってからも維持したいものです。

出来ますれば・・・。

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コメント

そういえば最近、爆笑して無いな~
愛想笑いの方が大人になると多くなり、学生時代の様にお腹を抱えて笑う事が、めっきり少なくなりましたm(_ _)m
特に私は人とは笑いのツボが違うみたいで、ツボにハマれば丸1日は思いだし笑いしてます(-_-#)
誰か私に笑いのツボをお願いします!

投稿: 3匹のペキママ | 2007年11月 7日 (水) 16時36分

3匹のペキママさんへ

バカ笑いしたり、大笑いしている人を見るだけでも、なんか元気になれますよね。
私はすぐ笑うタイプなんですよ~。
吉本新喜劇とか、毎回同じネタなのに笑ってます(^^;)

笑うということでは、「ALWAYS 3丁目の夕日」はオススメですよ。
観るなら1作目から、、、ね。

投稿: めりはり | 2007年11月 7日 (水) 20時29分

ダニアレルギーの男性に、ダニになった彼女はつらいだろうなぁ・・・。
色づいた姉、じゃなかった柿は北海道にほとんどないんだよなぁ。

投稿: はむ | 2007年11月 7日 (水) 20時35分

はむくんへ

じゃぁ、蚤(のみ)の方で・・・(^^)。

北海道に柿はないの~?

投稿: めりはり | 2007年11月 8日 (木) 19時21分

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